立山カルデラの入口に位置する湯川右岸の台地です。標高約1100m、安政5年の鳶崩れの堆積物で形成されました。
 建設省立山砂防工事事務所水谷出張所をはじめ、砂防工事関係者の宿舎が並び、立山砂防の前線基地となっており、6月〜10月の工事期間中は250名ほどの村ができます。
 砂防工事専用軌道で千寿ヶ原と結ばれます。(18km所要時間100分) 水谷平の背後には安山岩の岩壁が迫り、水谷の滝が懸かります。安山岩は古期立山火山のものといわれ、柱状節理が見事です。
 水谷平にはドロノキの大木が林立しています。約140年前の鳶崩れの土砂の上に進出して来た自然林として興味深いものです。
 水谷平は構成する土砂(厚さ150m)が崩れやすいため、湯川や水谷川に侵食されて狭まりつつあり、崩壊防止のための山腹工事がすすめられています。
 

 
水谷平のドロノキ林
 

 
柱状節理
 
●水谷平 ●白岩砂防ダム ●六九谷 ●多枝原平 ●立山温泉 ●泥鰌池