新湯(しんゆ)

 





立山カルデラの中にある池の中でも特異な存在なのが、この新湯です。
直径が30mのほぼ円形で、周囲はすり鉢状に切り立ち、水温が約70℃の強い酸性を示す”熱湯の池”です。
水の色は神秘的な乳青色をしており、池の数カ所からお湯が沸き上がり、いつも白い湯気を立ちあげています。弥陀ケ原展望台や室堂山展望台からも見ることができます。

この池は初めからお湯を沸き出していたのではなく、1858年(安政5年)の大地震を機に熱湯の湧出が始まりました。 初めの頃は、時々お湯の湧き出しが止まり、池が枯れることもあったといわれています。

かつて、この池からは”玉滴石”といわれる直径1mm程の透明な球状の粒が集まった石が採れました。 しかし、今では、当時のようなきれいな結晶はほとんど採れません。

この池のすぐ隣には、同じ火口湖ですが全く様子の異なる池(刈込池)があります。