多枝原平(だしわらだいら)





立山カルデラのほぼ中央に位置するここは、1858年(安政5年)の鳶山大崩壊によって崩れた大量の土砂が堆積してできた平地です。

鳶山の崩壊の跡には、大鳶崩れ・小鳶崩れと言われる二カ所の荒々しい山肌が今でも残っています。

この崩壊の跡を真上に仰ぎ見ることができるのが、ここ多枝原平です。
大鳶崩れの現場からは、今でも土砂が崩れ落ちてくることもあり、その土砂が下流に一気に流れ出さないようにするため、巨大な堤防が築かれています。そのそばに立つと人はアリのように小さく見えてしまうほどです。