ホットな情報コーナー

2009/07/25(土)〜09/13(日)
 企画展
  立山をめぐる山岳ガイドたち
 立山や立山カルデラにおける地元山岳ガイドの活躍には顕著なものがありますが、一般的にはあまり知られていないのが現状です。立山・剱岳登山における積雪期登頂やルート開拓に登場するのみならず、後年には立山で培った実力を南極やヒマラヤなどでも発揮しています。そこで彼らの業績に焦点をあて、今企画展では当時の立山の様子とともに詳しく紹介しました。

 会場正面には、大正13年から数年の間、粟巣野駅前に設けられていた「立山登山案内組合」と「大山登山案内組合」の受付事務所をイメージした建物を復元しました。剱岳の大型立体模型を設置し、山・尾根の名前を記したパネルを見ながら登山ルートを確認する方もおられました。また、「劔岳・点の記」に登場する大山山案内人の宇治長次郎、日本近代登山史上初の冬山遭難といわれる「松尾峠の遭難」や立山ガイド黄金期に活躍した佐伯宗作をはじめとする名ガイドたちを紹介し、映像や関連資料を展示しました。佐伯平蔵が使用した今では珍しい1 本杖スキーや、当時の案内人が使用していた組合員手帳やバッジ等の貴重な資料が注目を浴びていました。

 また、会場内にカニのヨコバイを模したロッククライミングウォールを設置し、子供から大人まで好評を博しました。期間中、芦峅小学校の児童はじめ11,653人の方々にご来館いただきました。