2001/7/20

知られざる立山の雪の世界
  
第7回企画展「雪−SNOW」

遥かな空から、神秘のたより
たち山に降り置ける雪を常夏に、見れどもあかず神からならし(万葉集)
かつて大伴家持が眺め詠った立山の白雪は、現代に生きる私たちにも、多くのメッセージを語りかけてくれます。雪の壁に隠された秘密、日本一古い雪を抱く雪渓、木々をなぎ倒し走るホウ雪崩の脅威。知られざる立山の雪の世界をのぞいてみましょう。
  
●雪の壁
−博物館に雪の壁を再現
高さ7m
春の立山というと一番に思い浮かぶのは、高々と連なる雪の壁。時には高さ20mを超える世界でも有数の量です。
雪のトンネルを抜けると・・・
●ホウ雪崩の脅威
美しい雪も時には牙をむきます。その代表が雪崩です。立山や剣岳、黒部峡谷では、毎年ホウ雪崩と呼ばれる大規模雪崩が発生し、大きな被害が出ています。
-ピンポン玉一万個で雪崩実験−実際に見ることが困難な雪崩の運動を、ピンポン玉1万個を使った実験で再現します。(ピンポン玉実験は毎日行います。
10:35,14:35の予定)

実験の動画
(mpg、約1.15M)
リンクミスを修正しました。(7/23)

●立山の雪の一生
-雪結晶から氷河氷まで−
きれいな六花の雪結晶も時間とともに大きく変化します。立山には、夏になっても融けきらずに年を越して残る万年雪が見られます。その中でも一番長寿の雪は、約1700年前のもので内蔵助(くらのすけ)雪渓で発見されました。この日本最古の雪を実物展示します。
●雪の結晶のレプリカ
顕微鏡で見ることができます。
●雪の壁の調査
この雪の壁には、一冬の大気の情報が記憶されています。その中には、遠くアジア大陸から飛来した情報もあります。雪の壁の語りに耳を傾けてみましょう。
●立山で永久凍土発見
●雪のある場所で生活している昆虫
顕微鏡で見ることができます。

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