2000/10/6 vol.21b

クサギ

Clerodendrom trichotomum THumb.
クマツヅラ科 クサギ属

 山野の日当たりの良いところに普通にはえる落葉低木。
 葉に臭気があり臭木の名がついています。ゆでると臭みがなくなるので、臭いを
我慢して若葉を摘み、ゆでてから水に晒すと食用になります。臭気のためか、葉
はほとんど虫に食われないようです。
 8月ごろに白色の花を多数つけ、葉とは対照的に甘い良い香りを漂わせ、受粉
のための昆虫を誘います。9月下旬ごろから丸く藍色に熟た果実をつけ、この果
実とわらの灰汁を煮出し、その液で布を染めると浅葱色(薄い藍色)になります。
果実の下には紅紫色のがくが星形に開き、2度目の花がついたようにも見えます。
 葉を枝ごと取って干し、煎じてリウマチ、高血圧、下痢の内服、はれもの、痔の
外用として用います。
 

果実

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