2000/6/6 vol.8a

ヤマボウシ

Cornus kousa Buerger
ミズキ科 ミズキ属

 山野に普通に見られる落葉高木。幹は直立し分岐し高さ10mぐらいになる。
 枝先に4枚の白い花びらがつき、遠くからでもよく目立ちますが、花びらでは
なく総包片と呼ばれるものです。よく見ると中心部に黄色の花弁を4枚つけた
多数の小花が集まっています。山法師の和名は中心部の花のつぼみの集ま
りを坊主頭に、白い総包片を頭巾に見たてたといわれています。秋には赤い
果実(集合果)ができ、食べられます。
 町中によく街路樹として植えられているのは近縁のハナミズキで、明治時代
ワシントンD.C.に送った桜のお返しにアメリカから送られてきた木として有名です。
 ハナミズキの街路樹をよく見ると時々ヤマボウシが混じっていることがあります。
また、ヤマボウシを街路樹として選んでいるところもあります(立山駅前や、五百
石の町役場ちかく、富山市の中教院前通りなど)。ハナミズキは総包片の先端が
凹んでおり、葉が開く前に花が咲き、葉がやや大きいことで見わけます。果実は
赤いドングリのようなものが数個つきますが、食べられません。
 また、どちらの種にも紅花の品種があることが知られています。

   

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