立山カルデラから流出する土砂を防ぐため、カルデラの出口に設けられた砂防ダムです。貯砂量100万立方メートル、高さ63m(砂防ダムでは日本一の高さ)副ダム7基を合わせると108m、立山カルデラ砂防の基幹ダムです。
右岸側には基盤の白い花崗岩が露出しており、白岩堰堤の名もこれにちなんでいます。
 大正時代、富山県の手で工事が行われましが、水害の繰り返しで完成に至らず、国の直轄工事になったいきさつがあります。
 現在のものは初代立山砂防工事事務所所長の赤木正雄の設計により昭和6年に着工、昭和14年に竣工しました。昭和44年の大水害にもよく耐え、威力を発揮しました。砂防の目的以外では電力用に毎秒1.8トン取水され、真川の取入口に送水されています。
 昭和期に建設された砂防ダムとして初めて登録有形文化財へ登録されました。(平成11年6月7日付)
 

 
●水谷平 ●白岩砂防ダム ●六九谷 ●多枝原平 ●立山温泉 ●泥鰌池