剱岳小窓雪渓アイスレーダ観測 2010年09月19-21日
 
  2010年9月19日,小雨がぱらつく中,剱岳北方稜線にある小窓雪渓へ出動しました.いつもお世話になっている国際ガイドKさん,サイボーグTさんと一緒です.今回は仙人池ヒュッテがベースです.室堂から延々8時間くらいかかります.  
     
     
  剣御前小屋~剱沢小屋を経て,日本三大雪渓のひとつ剱沢雪渓を下ります.所々クレバスがあるものの,平蔵の出合までは快適な雪渓歩きでした.  
       
     
  真砂沢ロッジ周辺では融氷河流堆積物かな??と思われる露頭がいくつかありました.まあ,土石流堆積物かもしれんけど.  
       
     
  三ノ窓雪渓の下流にある二股吊橋.ここから剱沢は東に向きを変え十字峡で黒部川に流れ込みます.かなり秘境感漂う場所です.あと2時間で仙人池.しかし,ここから仙人新道の急な登りがはじまるんだな...  
     
     
  二股吊橋の脇にある近藤岩.デカイ!!直径20m近くありそうです.  
     
     
  やっとたどり着いた仙人池.定番の逆さ剱の写真を狙うものの,天気がぱっとせずろくな写真が撮れませんでした.残念.  
     
     
  翌日,天候の回復を待って小窓雪渓へ出動.池ノ平小屋の前に置いてあったモリブデン鉱.今話題になっているレアメタルのひとつです.池ノ平山周辺では戦時中モリブデン鉱山がありました.  
       
 
池ノ平小屋から小窓雪渓へ向かう剱岳北方稜線ルート。槍ヶ岳の北鎌尾根と並ぶ日本を代表するルートファインディングルートです.この日は岩が濡れていて非常に滑りやすく緊張の連続でした.国際ガイドKさんの後ろについて慎重に進みます。  
       
 
小窓雪渓最上部でアイスレーダの観測準備。こんなところまで重さ20kgもあるアイスレーダを持ち込めたのは,サイボーグTさんのおかげです.感謝!!ついにいままで謎だった小窓雪渓の厚さや内部構造を暴けます!  
       
 
アイスレーダ観測の様子。1000m近くレーダを引きずって雪渓の厚さと内部構造を調査します。コネクタが外れて途中からやり直すトラブルがあったものの,かなり面白い結果が得られました。やっぱ剱周辺は面白い!2011年は三ノ窓雪渓へも進出予定です.