立山温泉跡地

 





立山温泉は、今から400年以上も前(1580年頃)に、深見六郎右衛門が発見したといわれ、江戸時代後期には、年間9000人ものお客で賑わっていました。

このような山奥の温泉に多くのお客が来たのには訳があります。古来、立山は霊山として多くの登山客で賑わい、登山を終えた人や、これから立山に登る人たちの憩いの温泉として親しまれていたのです。

しかし、昭和44年の大雨で登山道がずたずたになったことや昭和45年に今の立山黒部アルペンルートのバス道路が開通したことで、これまでの登山客は、”歩き”から”バス”よる登山へとそのスタイルが変わっていきました。

以来、年々温泉客は減り、とうとう昭和48年、その長い歴史を閉じました。