ホットな情報コーナー
2012年 5月13日(日)
  フィールドウォッチング雪の大谷2012
  春の立山で見られる大迫力の雪の壁。今年はもっとも深い所で高さ17mでした。観光スポットとなっている雪の大谷付近は大変混雑するため、フィールドウォッチングでは立山自然保護センター横の「雪の回廊」でじっくり観察を行いました。
 “雪の小谷”なんて呼ばれることもありますが、迫力は十分。立山の雪を20年来研究している当館の飯田課長より、雪は降った時の空気を包んだタイムカプセルであること、雪の層の構造などから何日にふった雪か特定できることなどを学びました。また、予備知識を持った上で雪の大谷を観察してみると、深さは違っても雪の層構造は同じであることが分かります。
 午後からはみくりが池周辺を散策。かつて氷河により削られてできた地形である山崎カールや、近年話題となっている雄山の東側で発見された現存する氷河の解説等を行いました。日々の生活でも身近な雪ですが、積もっては1年で溶けてしまう雪の大谷から幾年もの雪が蓄積されて形成された氷河まで、スケールの大きな話に悠久の時の流れを感じた一日となりました。