ホットな情報コーナー
2007/10/14(日)
 フィールドウォッチング
 「飛越地震と常願寺川探訪」
 今年は晴天に恵まれ、清々しい秋空のもと、常願寺川上流から中流の史跡を探訪するフィールドウォッチングを実施しました。
 前半は、紅葉を迎えた有峰を訪れ、その自然と歴史に理解を深めました。さらに飛越地震を引き起こした「真川跡津川断層露頭」へ足を伸ばし、学芸員が断層と地震について詳しく解説しました。雄大な薬師岳と秋の彩りを見ながらの昼食をとりました。
 後半は、常願寺川の取水の仕組みと電源開発の歴史を学びました。県内の水力発電は、富山電燈会社による神通川の大久保発電所を端緒とし、大正10年には常願寺川で亀谷に、大正13年には県営初の水力発電所が中地山、松ノ木、上滝に設置されています。続いて「横江えん堤」、「常西合口用水」を訪れ、私達の生活用水がどのように流れているのかを目で見て学びました。さらに「佐々堤」では、かつて水難防止を願ったとされる武将・佐々成政の想いに心を馳せました。最後に「延命地蔵尊」で常願寺川水系の名水で喉を潤しました。滋賀県から参加された方から「普段は入れない跡津川断層を間近で見られて感激しました。断層の解説も分かりやすく、はるばる来た甲斐がありました」とのご感想をいただきました。
立山町西大森の巨石の大きさを体感する。 国天然記念物の真川跡津川断層を実見する。
常願寺川の取水の仕組みを学ぶ。 石倉町延命地蔵の名水で喉をうるおす。