ホットな情報コーナー
2007/09/08(土)〜10/08(月)
 特別展
  五百沢智也展 「山の図譜−氷の山・火の山」
 氷河地形研究者であり、山岳鳥瞰図作家として知られる五百沢智也(いおざわともや・千葉県在住)氏は1970年から1980年代にかけて山岳雑誌において日本アルプスやヒマラヤの鳥瞰図を連載し、氷河作用や火山活動でできた山をまとめ、『鳥瞰図譜=日本アルプス』(講談社)を出版されました。その鳥瞰図は、地形を見る確かな眼と、航空写真を実体視する高い技術に基づいて描かれており、山岳地形、氷河地形の客観的な記録として高い評価をうけています。
 この特別展では、『鳥瞰図譜』などに掲載された日本アルプスの山岳鳥瞰図の原画などのうち、火の山として“立山・焼岳”氷の山として“剱岳、薬師岳・黒部五郎岳、槍・穂高岳、鹿島槍ケ岳、白馬岳”を展示することによって、立山などの山々の風景が長期にわたる大地のさまざまな営みによって形成された「地形」であることを理解していただくことを目標としました。
 幼いころからの画業によって鍛えられた美的センス、山への興味・愛着、地形学と地図作成の両分野に跨がる専門家としての豊富な知識と経験を十分に感じ取っていただけたようです。さらに、立山などの山々の風景が、長期にわたる大地のさまざまな営みによって形成された「地形」であることにも納得されたようです。