ホットな情報コーナー
2005/3/21(月)
特別講演会「スマトラ島沖地震と大津波」
 平成16年12月26日にインド洋で発生した地震と巨大津波について、国際津波調査団の団長としてインドネシアのパンダアチェを訪れた都司嘉宣氏を招き、「教科書の書き換えせまる大津波」と題して講演会を実施しました。
 衛星写真や現地での写真を使用し、今回の地震のメカニズムや新たに見いだされた「射流」の考え方についても例を挙げながらわかりやすく解説していただきました。被害を受けた各地域で撮影された映像の凄まじさに圧倒され、津波の恐ろしさを再確認させられました。
 後半では都司氏と伊藤和明名誉館長による「日本の津波を考える」と題した対談を行いました。日本の過去の津波被害や、前日に発生した福岡県西方沖地震に関することから津波防災にいたるまで、様々な話題を取り上げていただきました。特に富山湾はその地形的な特徴から、遠方からの津波が湾の奥に届きづらいことに話がおよぶと真剣に聞き入る人の姿が目につきました。
 最後には質疑応答の時間も設け、会場から出される質問にも答えていただきました。
  最新の調査結果をもとに講演する都司氏。   「日本の津波について」の対談風景。