2000/9/6 vol.18b

ツリフネソウ
Impatiens textori Miq
ツリフネソウ科 ツリフネソウ属

 山麓の水辺にはえる一年草。
 林道沿いのあちらこちらに群生しているためよく目立ちます。
 茎はよく分枝して高さ80cmほどになり、茎の先端に出した数本の花柄から花が
つり下がるように咲きます。名前の通り、つり下げられた花は、帆掛け船のように
見え、花の後方に渦巻き状の部分がかわいいアクセント(距【きょ】といい、花弁で
はなく、がく片です。)になっています。
 属名のImpatiensは「不忍耐の」という意味から来ており、果実にふれると果皮が
裂けて種子を飛ばすことから付けられたといいます。(ホウセンカも同じ属です。)
 よく似た花にキツリフネがありますが、こちらは花を葉の腋から下げており、色が
違うだけではありません。こちらも林道沿いのよく似たところに咲いています。

  
 


キツリフネ

   元に戻る