2000/7/18 vol.14a

ネムノキ

Albizia julibrissin Durazz.
ネムノキ科 ネムノキ属

 本州から九州の河岸から日当たりの良い山野に普通にある落葉高木。
 庭木にしている人も多く、6〜7月頃、夕方に開花し、翌日暑くなると萎ん
でしまいます。枝先に房のように見える花は実は、10〜20個の花が集まったも
ので、一つ一つの花も花びらは長さ7〜9mmしかなく、長さが3〜4cmもある多数
の雄しべの花糸が、淡紅色をしておりたいへん美しく見えます。以前はマメ科
としていたくらいで、さやとその中にまめが十数個できます(食用にはしませ
ん)。
 葉は長さが20〜30cmもある2回羽状複葉で、夜になると葉柄や小葉柄の基部
細胞の膨圧が変化(細胞内の水分が他へ移動)し、小葉が表をあわせて閉じて
たれ下がるため、ネムノキの名前がつけられました。


   

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